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【兵法三十六計】
宋の将軍 檀道済が言い出したものだ。
『南宋書』王敬則「檀公の三十六計中、走を上計となす」
【三十六計逃ぐるにしかず】逃げるべき時には逃げて身の安全をはかることが、兵法上の最上策である。転じて、困った時には逃げるのが得策である。(広辞苑)
原本としては以下のものが伝えられている。もともと三十六計という言葉はあったが、別に36個の計略というわけではなかった。それを近世になって無理やり36個の計略が含まれる本にまとめた。もともとは明末〜清初に作られたようだが、発見されたのは20世紀である。
『三十六計――秘本兵法』謄写印刷、手書き
『三十六計』成都興華印刷所(上記の原本を土紙に印刷して複製)
無谷訳注『三十六計』吉林人民出版社 1979(成都版を活字本として再現)
李炳彦編『三十六計新篇』戦士出版社 1981(同上)
参考:
和田武司訳・大橋武夫解説『秘本兵法三十六計』徳間書店
島村義『シリーズ・歴史の発想8 三十六計』ダイヤモンド社
香坂順一『三十六計の策』(中国人と成語[1])東京美術
守屋洋『兵法三十六計』三笠書房
六六三十六、数中有術、術中有数。陰陽燮理、機在其中。機不可設、設則不中。 |
六×六=三十六、この計算の中に策略があり、策略の中に計算がある。陰陽の燮理(相互作用)、機会はその中にある。機会は勝手に設けるべきではない。設けようとすればあたらない。
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ここで述べているのは、実際上の計算を重んじて空理空論は重んじないということだ。なぜなら、理論は策略の言葉を見れば一目瞭然である一方、計算は言外にあるからだ。もし策略は策略としてしか知らず、しかも策略の中に計算があることを知らないのであれば、策略はたいていうまくいかない。しかも容易に見破られない謀略(詭謀)や臨機応変の手段(権術)はもともと道理の中、人情の内にある。もしでたらめな運用ばかりをしていれば、計略はたちどころに見破られ、世をあざむき、俗人を惑わすことになって、機密のはかりごとも漏洩してしまう。
あるいはこうも言う。三十六計は6計ごとに1組をなす。第1組は勝戦の計、第2組は敵戦の計、第3組は攻戦の計、第4組は混戦の計、第5組は併戦の計、第6組は敗戦の計。
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一 勝戦の計
瞞天過海、囲魏救趙、借刀殺人
以逸待労、趁火打劫、声東撃西
二 敵戦の計
無中生有、暗渡陳倉、隔岸観火
笑裏蔵刀、李代桃橿、順手牽羊
三 攻戦の計
打草驚蛇、借屍還魂、調虎離山
欲擒姑縦、抛磚引玉、擒賊擒王
四 混戦の計
釜底抽薪、混水摸魚、金蝉脱穀
関門捉賊、遠交近攻、仮道伐カク
五 併戦の計
偸梁換柱、指桑罵槐、仮痴不癲
上屋抽梯、樹上開花、反客為主
六 敗戦の計
美人計、空城計、反間計
苦肉計、連環計、走為上
※各計はそれぞれ以下のように配列されています。
第三十六計
【三十六計の名称】
(よみかた) |
言葉そのものの意味
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原本に書かれている簡単な解説 |
その日本語訳 |
原本に書かれている詳細な解説の日本語訳 |
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