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孫子の兵法
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 戦略に関しては、古今東西の最良の書が『孫子』であると思われる。クラウゼヴィッツの『戦争論』も孫子にはおよばない。ナポレオンは『孫子』を読み、実戦で生かしている。最近ではこれを「ビジネスに生かす」という観点から説かれているものもある。

 当然、軍事戦略の基本を外すわけにはいかない。この基本を押さえずして技巧に走ったとしても、最終目標を見失い、目の前の小さな出来事に翻弄されるのが落ちであろう。

 なお、『孫子』にはいくつかの版が発見されている。発見された中では最も古い形と思われる竹簡本をもとに書かれたのが、浅野裕一氏の講談社現代新書版であるが、これは全文解説ではなく、一部抜けている。その部分を金谷氏の岩波文庫版で補い、日本の一般書籍で手に入る最も古い形を再現しようと試みたのが、この電網将校参謀本部版「孫子の兵法」である。十二と十三の順が逆になっているなどはこの理由による。

参考:浅野裕一 『孫子を読む』講談社現代新書(竹簡本を基本)
金谷治訳注 『孫子』岩波文庫(宋本十一家注孫子)

●金谷治版 にあって浅野本にない部分は〔〔□□□〕〕
●浅野裕一版と大きく違う所は〔□□□〕で補った

総説

一 計篇〈勝算はどちらにあるか〉
二 作戦篇(用兵とはスピードである)
三 謀攻篇(戦わずして勝つ)

戦術原論

四 形篇(必勝の形をつくる)
五 勢篇(全軍の勢いを操る)
六 虚実篇(無勢で多勢に勝つ方法)

各論(1)

七 軍争篇(戦場にいかに先着するか)
八 九変篇(指揮官いかにあるべきか)
九 行軍篇〈敵情を見抜く〉
十 地形篇〈六種の地形をどう利用するか〉

各論(2)

十一 九地篇〈脱兎のごとく進攻せよ〉
十二(十三) 用間篇〈スパイこそ最重要員〉
十三(十二) 火攻篇〈軽々しく戦争を起こすな〉


by ISHIHARA Mitsumasa 石原光将