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情報戦とは何か

第2章Sample

機能を探るための7つの形態

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 情報戦の7つの形態が、隠喩の中心を占めようとして競っている。指揮統制戦(C2W)、諜報基盤戦(IBW)、電子戦(EW)、心理戦(PSYW)、ハッカー戦、経済情報戦(EIW)、サイバー戦である(注4)

4. 情報戦の根本的な作品がいくつかある。 George Stein, "Information War -- Cyberwar -- Netwar," Air War College, 1993 /  John Arquilla and David Ronfeldt, "Cyberwar Is Coming!" Comparative Strategy, 12 (1993), 141-165. そこで使われた定義は、ここで使われたものと異なる。この筆者たちにとってのネットウォーは、国家意志と国家文化の双方に対する心理戦の同類である。サイバーウォーは、指揮統制戦であって、敵対司令官に対する心理学的軍事行動を広く含む。その10番目は、ジンギス・カーンがそのような技術を使ったことに当てられている。


 アン・ウェルス・ブランスコーム(Anne Wells Branscomb)が指摘したように、「事実上、情報を統制し、情報に接しているすべての社会は力の道具となった。そのため、情報は、その価値を認めた人々によって買われ、売られ、交換されるようになった」(注5)。ブランスコームは、盗まれ、保護された、とも付け加えることもできただろう。このエッセイは、情報戦を、情報を取得するためになされる努力ではなく、情報プロセスにおける闘争として検討する。兵站を管理するために必要な情報系統は頑丈だが、それらが情報戦に参加するのは、相手が兵站情報系統を弱める目標としたときのみである。同様に、天候集約システムが情報戦に参加するのは、攻撃の対象となったときだけだ。それとくらべて、諜報基盤戦は情報戦の一部だ。それが読むために使われる目標は、読まれることを避けようとし、ときには資料の読みを誤らせるための方法(たとえばカバー、隠蔽、詐術)といった方法を持っていることも多いからである。

5. Anne Wells Branscomb, Who Owns Information? From Privacy to Public Access (N.Y.: Basic Books, 1994), 1.


 情報戦の決定的な様相は、情報否定(または歪曲)とその対応、保護である。指揮統制戦、電子戦、ハッカー戦、情報封鎖は、この定義にぴったりと収まる。収集システムの道具と完全さへの攻撃が、従来の作戦に重要なものとなる、という意味においては、諜報基盤戦も含まれるかもしれない。心理戦も、一つの認知が反対の認知(たとえば、ある国家が友好的か敵対的か)を押さえ込むことがふつうであるという意味で、否定に関係している。サイバー戦も、戦いと情報が入り乱れた福袋として、これに合っている。

 

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