新しい任務
このように理解すれば、3つの新しい任務が導かれる。対情報、指揮統制攻撃、情報作戦。
対空・対宙任務は、空中・宇宙の統制を目的とする行動から構成されているが、対情報は、情報を統制し、情報へのアクセスを維持し、自らの情報システムの完全さを確保する一方で、敵が情報にアクセスすることを拒否または粉砕することに集中した行動から構成されている。対情報には攻撃面と防御面がある。攻撃的対情報は、情報領域を使用し、その領域を敵が使うことを妨げる。典型的な方法としては、物理的攻撃、軍事的策略、心理作戦、情報攻撃、電子戦などがある。防御的対情報は、国の資源を敵の情報攻撃から能動的・受動的に守る行動である。典型的には、物理的防御、物理的警備、作戦セキュリティ、通信セキュリティ、コンピューターセキュリティ、防諜活動がある。攻撃的・受動的双方の対情報は、司令官が情報環境を統制できるようにする。
このようなコントロールは、敵のこのような作戦の遂行能力をうち消して、友軍が目標を攻撃するような環境を作るというように軍事的に応用することが可能である。武力の適用は、現在、典型的なものとして、戦略的攻撃、阻止、近接航空支援任務がある。情報戦には別の任務がある。指揮統制攻撃。それは、敵の指揮統制に逆に悪影響を及ぼすようにとられるすべての行動として定義される。その主要な目的は、敵の統率力を軍から排除することである。
情報戦の第3の任務は、全軍の有効性を強化するための情報機能を発展させ、テコ入れすることである。これは、情報作戦によって遂行される。ここには、監視、調査、戦闘識別、天候、精密航法、諜報、通信、指揮統制が含まれる。この新しい任務は、情報の獲得・処理・蓄積・発信によって軍事力の活用を強化する。
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