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電網将校参謀本部“軍記”

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( 2001/08 → 2001/07 )


2001/08/10(金) お笑い決戦兵器「怪鳥艇」
あまりに面白かったので夏光華さんの掲示板から転載。
面白いので転載 投稿者:夏 光華(シア・クァンホァ)@管理人  投稿日: 8月10日(金)18時53分25秒

■超低空で時速700キロ 「怪鳥艇」技術を導入 中国
ロシア支援 台湾攻略視野に?


【ワシントン8日=古森義久】中国が水面上の超低空を高速で飛ぶ大型の特殊飛行艇の技術をロシアから導入し、国内で製造する見通しが八日までに明らかにされた。同飛行艇は日本では「怪鳥艇」としても知られ、兵員二百五十人を乗せて時速七百キロ以上で走るとされる。中国側ではこの新兵器を台湾攻略の手段にも使う意図とみられ、「怪鳥艇」は台湾海峡の軍事バランスをも崩しかねない。

 この特殊飛行艇はロシアが旧ソ連の一九六〇年代から軍民両用に開発を断続的に進めてきた海上輸送機で、物体の翼による揚力が地表に近いと強くなる原理を利用した点から国際的には「表面効果翼艇」(WISE)と呼ばれる。旧ソ連では強襲揚陸艇オルリヨーノク(ワシの子)とかエクラノプラン(表面翼)と呼ばれたが、日本では作家の深田祐介氏が小説「蘇る怪鳥艇」で主題として命名した「怪鳥艇」が通俗の呼称ともなった。

 日本での表面効果翼艇研究の権威の久保昇三・鳥取大学教授によると、同翼艇はホーバークラフトに似ているが、同翼艇が翼の効果だけで飛ぶのに対し、ホーバークラフトは機体下に高圧空気の囲みをつくる点で異なるという。

 中国の軍事動向を研究している「漢和情報センター」(本部・トロント)が八日までにロシアの軍事産業筋から得た情報として公表したところによると、中国の人民解放軍はロシア側からの技術支援を得て、この表面効果翼艇を広州地区で製造するための作業に着手した。

 中国がどんなタイプの同翼艇を生産するかはまだ不明だが、ロシアはこれまで輸出用に百四十トンの中型を建造しており、中国側では三百七十トンと四百トンの大型二機の製造を意図しているという。この種の大型は最高時速七百キロ以上、兵員二百五十人の輸送が可能とされ、旧ソ連はすでに海上発射ミサイルのSSN22の同翼艇搭載に成功している。

 漢和情報センターによると、中国側の「怪鳥艇」国内生産の最大目的は台湾攻略能力の向上であることが明白で、海面上の数メートルから数十メートルを飛ぶ同艇はレーダーで探知される確率も低いため、台湾防衛には大きな脅威になるだろうという。

 なお中国では同翼艇は「天翼」とか「天鵞」と呼ばれ、民間用の二十人乗り中型が昨年すでに試乗公開された。

http://www.sankei.co.jp/html/0809side011.html
こんな珍兵器で台湾を攻略できりゃ、苦労はねぇだろ(藁)



ロシアでは「エクラノプラン(Ekranoplan)」。エクラン=表面、プラン=翼。
「地面効果翼機(Wing-in-Ground Effect Craft = WIG)」
「表面効果翼艇(Wing-in-Surface-Effect Craft = WISE) 」
ともいう。

鳥取大学 表面効果翼艇の概略が参考になる。
 表面効果翼艇は、水面上1〜3メートルを飛行する "空飛ぶ船" です。 特徴は、船と飛行機の中間の性能を持ち、船と比べれば2〜7倍くらい速く、 飛行機とくらべれば 1/3〜1/5倍くらい安く、かつ安全な乗物です。

 現在、ロシア,ドイツ,中国と日本で研究が進んでおり、実際の艇が作られて、飛行に成功しています。 しかし、まだ実用化には成功していません。

なお、”表面効果翼艇”の名前は、研究者により、場所により多種多様ですから、以下の項目にも御注意下さい。
"Wing-in-Surface-Effect(=WISE) Craft",
"海面効果翼船","エアロトレイン",
"Wing in Sea Surface Effect Ship(=WISES) ",
"飛船"
"Wing in Ground Effect(=WIG) Craft",
"Wing Ship","Ekranoplan"



あとこんなページもあった。オリジナルページには3D画像写真も。

 WIG。Wing In Groundeffectの略で地面効果有翼機と呼ばれる乗り物である。WIGの原理は航空機が離着陸時に自らの翼で発生する浮力を利用して、地面、水面に近く浮き続けるというというものである。航空機と違って飛行高度は無いがあまり推進力を必要としないため航続距離が長い、そして船のように水の抵抗が無いため移動速度は比較的速い。この機の長所は場合によって輸送手段としておおきな利点をもつ。 

 コクピットの両側にあるのが推進エンジン、左右合わせて4基ある。前方にエンジンがあるなんて珍しいっすね。エンジン後方には排気の偏向ブレードがあり下方に排気を送る役割を果たす。離陸水時に使用する。機体前方にエンジンがあるためパイロットは入り口は後方または上から入ることになる。ちょっと不便かもしれない。

 実際このような形の翼はロシアの国境警備用WIG機がある。製造準備中らしいけど。輸送機以外に戦闘機とかは性格的に無理そうだけども偵察機としてならなんとかなるのかもね。



2001/08/09(木) 軍記復活です
ちょっとスクリプト変えました
どうも4日あたりにアカウント削除されたようです。
理由はまったく不明。尋ねてもきちんと答えてきません。

これからもどうぞよろしくお願いします。


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[ 管理者:イシハラミツマサ ]



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